君が笑う日まで…

君が笑う日まで…





−三年後−








「泣いちゃいそうっ…どうしようっ…」



璃子が慣れない手つきで子供を抱く。




璃子に抱かれた春斗は今にも泣き出しそうな顔をしている。





「ミルクあげるから」




夏季が哺乳瓶の温度を確かめながら、璃子の腕の中から春斗を抱き上げた。




春斗はまだ生まれて三ヶ月の赤ちゃん。




夏季と竜の間にできた子供だ。






ミルクを一生懸命飲む春斗を見ながら璃子は微笑む−…





俺がおまえのその笑顔を見ているだけで、どれだけ幸せかわかるか?璃子−…





< 217 / 219 >

この作品をシェア

pagetop