君が笑う日まで…
君が笑う日まで…
−三年後−
「泣いちゃいそうっ…どうしようっ…」
璃子が慣れない手つきで子供を抱く。
璃子に抱かれた春斗は今にも泣き出しそうな顔をしている。
「ミルクあげるから」
夏季が哺乳瓶の温度を確かめながら、璃子の腕の中から春斗を抱き上げた。
春斗はまだ生まれて三ヶ月の赤ちゃん。
夏季と竜の間にできた子供だ。
ミルクを一生懸命飲む春斗を見ながら璃子は微笑む−…
俺がおまえのその笑顔を見ているだけで、どれだけ幸せかわかるか?璃子−…