君が笑う日まで…
私はいつも通り、朝、璃子ちゃんと学校に登校する。
ホームルームが終わり、授業の準備をしている時だった。
ふと私は窓際の一番後ろの席を見た。
あれ…?
璃子ちゃんがいない…
いつもあまり席から離れない璃子ちゃんが、もうすぐ授業が始まる時間だというのに席についていなかった。
教室の中を探してみたが、いない。
トイレかな…?
私はそう思いながら、教科書やノートを揃えるのを続けた。
「アイツ絶対ヤバイよ」
「隣のクラスの奴等に呼び出しされるなんて…」
「今頃、中庭でボコボコ?」
「きゃはははっ」
教室内で固まって話していた女の子達の会話が耳に入ってきた。
呼び出し…?
もしかして…
璃子ちゃんが!?
私は教室を飛び出した。
中庭まで、とにかく走った。
璃子ちゃん…!!