君が笑う日まで…
「待てよッ」
男達が物凄い勢いで追いかけてきた。
え…ッ!?
男達は私に追い付くといきなり腕を掴んできた。
「離してッ」
私は男達に腕を掴まれたまま、住宅地から少し離れた倉庫のような場所に連れていかれた。
「やめてッ」
私は男達を睨みつけた。
「静かにしないと殺しちゃうよ?」
男は私を押し倒すと、私に跨がりポケットからナイフを出した。
「…………ッ」
ペタッ
ひんやりとした鋭いナイフを頬につけられ、私は体が動かなくなった。
「おとなしくしないと刺しちゃうよ?」
そう言いながら、男達はゲラゲラ笑った。
「や…やぁぁぁーッ」
助けて…お母さん…!!