君が笑う日まで…
「何やってんの?」
お兄ちゃんは女の子達を睨んだ。
「え…あ…あのッ…」
「鮫島先輩!その子と付き合ってるんですか!?」
「何でその子なんですかぁ?」
女の子達は次から次へとお兄ちゃんに言葉をかける。
「呼び出しとかしちゃうような女に比べたら、コイツの方がよっぽどいい」
お兄ちゃんは冷たく女の子達に言葉を投げる。
黙って何も言えなくなった女の子達は、ただ俯いていた。
泣いている女の子もいる。
「もうこんな事やめろよ!神谷に手出すような事は俺が許さねぇから」
お兄ちゃんはそう言うと、璃子ちゃんの手を掴み女の子達から離れた。
お兄ちゃんに任せておいた方が良さそう。
そう思った私は教室に戻る事にした。