君が笑う日まで…
「璃子ちゃん、冷蔵庫から牛乳とって」
今日も晩ご飯の支度をする夏季と神谷。
俺は今日久しぶりにバイトが休み。雑誌を見ながら飯ができるのを待っている。
「牛乳…ない。私買ってくる」
「あ〜、んじゃお願いしてもいい?」
何やら台所でプチ問題発生か?
神谷は自分の鞄から財布を取り出し、コートを羽織ると靴を履いた。
俺は雑誌を置いて、ダウンジャケットを着た。
「俺も行く」
神谷が振り向いてキョトンとした顔で俺を見る。
コイツを夜一人で歩かせるのはかなり危険。
実際この前もナンパされていたわけだし。
俺と神谷はアパートを出て近所のコンビニへ向かった。
俺と神谷はやっぱり距離をおいて歩く。