君が笑う日まで…
「おまえ、その傷…」
俺は神谷の手首にある傷痕を見て手首に触れようとした。
「いやッ…」
神谷は手首を掴み、傷痕を隠そうとした。
「見せろよ」
俺は強引に神谷の手首を掴んだ。
「やめてッ!!」
神谷は台所にしゃがみ込んでしまった。
そんなにまで見せたくないって…
まさか…
「神谷、ごめん」
俺は神谷を立たせようと、神谷に手を伸ばした。
「来ないで…来ないで…」
「…え…?」
神谷の様子がおかしい。
「おい、神谷?」
俺は神谷の腕を掴んだ。
「いやぁぁぁッ」
部屋で寝ていた夏季も起きてきて
「璃子…ちゃん?」
神谷の異変に驚いていた。
神谷は俺に怯えている…
怯えた目で俺を見ている…