君が笑う日まで…
第3章
揺れる心
−璃子 17才 秋−
どうして?
どうして?
どうして貴方は私をいつも助けてくれるの?
いつも私が危ない時は貴方が側にいてくれる。
きっと…
あの時に貴方に出会えていたら…
私は今頃、
笑う事ができていたかもしれない。
私はあの出来事以来、人と接する事ができなくなった。
恐い
恐い
私なんかを必要としている人はどこにもいない。
私は汚い。
汚い。
自分自身を消してしまいたくてしょうがなかった。
でも
貴方に出会えた事で、
少しずつ
自分の居場所がちゃんとどこかにあるような
そんな気持ちになっていたんだよ…