君が笑う日まで…


「う〜…ん」



ヒョウ柄の布で仕切られた隣のベットから夏季の声が聞こえた。



「璃子ちゃーん…起きた?」



眠そうな声で私にそう聞いてきた夏季。



夏季はクラスで孤立している私に、いつも笑顔で声をかけてくれていた。


周りのクラスメイトに私に話し掛ける事でいくら文句を言われても、顔色ひとつ変えないで毎日、毎日声を掛けてくれていた。



私は夏季にいつからか心を開くようになっていた。


でも、私と仲良くしたって…


何も面白くないよ。


私は笑う事ができない。



夏季はいつも笑顔で周りを明るくできる。


そんな子は私と仲良くしちゃいけないんだよ。



私は一人でいいの。




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