君が笑う日まで…



お風呂を上がった夏季は珍しく早く布団に入った。


今日の買い物は相当疲れちゃったみたい。




「おまえも風呂入れば?」



次にお風呂に入ってた冬矢くんがお風呂から上がってきた。



上下スエット姿の冬矢くんはタオルで髪を拭きながら私の向かいに座った。



ドキドキ…




心臓の音が冬矢くんに聞こえてしまうんじゃないか


焦った。







え…!?




冬矢くんはじっと私を見つめている。



私の心臓の音が更に高鳴る。



冬矢くんは私の手を握った。



「………」




私はただ黙って俯くしかなかった。



心臓の音だけが煩いくらい高鳴る。






暫く沈黙が続いた後、





冬矢くんは私のリストバンドを外し、手首の傷にそっと触れた。




私は何が起きているのかよくわからなかった。




何…?



何で傷を見るの…?



見ないで…





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