君が笑う日まで…
「神谷…今の…」
冬矢くんがバイトから帰ってきた事に全く気が付かなかった。
一番知られたくない人に
一番知られたくない事実が
最悪な状況で知られてしまった。
「本当だよ〜?美優、神谷先輩の同じ中学校の人に聞いたんだから。三人にまわされたってね」
やめて…
やめてよ…
冬矢くんの前で…
やめてよッ…
私はそのままアパートを飛び出した。
「神谷ッ」
冬矢くんの声は私の耳には届いていなかった。
もう
私は
貴方の側にはいられない