君が笑う日まで…
「え…」
私が顔を上げて、お母さんの顔を見ると、お母さんは私の目を見ようとはしなかった。
「お金が必要になったなら言いなさい」
私はお母さんの言葉に言葉を失った。
私は
帰って来てはいけなかったの…?
お母さんは
私が
必要ないの…?
「アンタが今までどう生活していたかはわからない。でも生活していけてたから帰って来なかったのよね。アンタが家を出て行ったんだから私は止めないわ。お金の面倒は見てあげるから」
お母さんの言葉は
私を
どん底まで突き落とすような
そんな言葉が並べられていた。
私は呆然としていた。
そして
ゆっくり立ち上がり
家を出た。