君が笑う日まで…
「おまえ何やってんだよっ…」
歩道に私と冬矢くんはしゃがみこんでいた。
私は腰が抜けていたのかもしれない。
「…と…冬矢…」
私が冬矢くんの名前を呼ぼうとした時
私は冬矢くんに力強く抱きしめられた。
「おまえ…バカじゃねーの…死んじゃうじゃん」
冬矢くんが声を奮わせながら言葉を漏らした。
「私なんか…死んだほうがいいんだよっ…。お母さんだって…何の為に帰って来たんだって言ったんだよっ…私なんか誰も必要としてないんだよっ…」
私は冬矢くんの胸の中で、そう叫びながら泣いていた。
「…私は汚いんだよ…冬矢くんと一緒にいる資格なんかないっ…死にたいのっ…」
私は自分が思っている事を涙と一緒に吐き出した。
こんな事言ったら、冬矢くんにもっと嫌われるってわかってても
止める事ができなかった。
そんな私の言葉を黙って聞いていた冬矢くんが、思いもしない言葉を口に出した。
「俺も一緒に死んでやるから…」