君が笑う日まで…




「立てるか?」




暫くの間、道端に座り込んで泣いていた私と、ずっと私を抱きしめていてくれた冬矢くん。



「帰るか」



冬矢くんと私はアパートに帰る事にした。



冬矢くんは私に


「おまえの帰る場所はちゃんとあるから」



そう言ってくれた。




私は冬矢くんに支えられながら、アパートまでの帰り道をゆっくり歩き出した。





< 92 / 219 >

この作品をシェア

pagetop