君が笑う日まで…
「おうっ!」
俺は神谷と安西の間に割り込むような形で二人に声をかけた。
「冬矢くん」
神谷が俺の名前を呼ぶ。
俺は泣いている安西の頭をぐしゃぐしゃにした。
「うわッ!おまえパンダみたいな顔になってるよ」
「えっ!?」
安西はポケットから鏡を出すと
「やだーっマスカラおちちゃった〜っ」
騒ぐ安西を見て、俺と夏季は笑った。
神谷を見ると、神谷は優しい顔で安西を見つめていた。
メニュー