愛 ~①巻~
「そうなんだ~」

陸…なんでこんなにニヤニヤしてんだ?

『陸…キモイヨ』

一言で言えばキモいからな。

「まぁ家に入ろう!」

未來はそそくさと家に入って行った。

『じゃあ俺も…』

俺が家を入ろうとしたら、

陸が俺の腕を引っ張る。
『…何』

陸は笑顔で答える。

「なんで髪の毛切ったの?」

…。

『ななな!なんで分かったんだ!?』

今はカツラをかぶっている。

「何気に?つか…さっき会ったし?」

…?

あっそうか!

さっき…会ったか!

急に陸の顔が真剣になる。
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