愛 ~①巻~
「先生~火ってどうやって消すんですかぁ?」

龍が聞く。

「水を掛けるんだよ」

先生が言う。

『じゃあバケツにお水を入れよう』

そして私達は行動に移る。

『ハイ!バケツ』

「水!水!」

もう遅かった。

「キャー!火事よ!」

一人の先生が叫ぶ。

そうして皆は避難し出す。

でも私達は水をバケツに溜め続ける。

『あれ?』

私は火に気付く。

もう出口は塞がれている。

「火事になっちゃったんだ…」

龍が言う。

『熱いよ』

「外に出れないよ…」

私達は次々に言う。

『誰か来るかな?』

「ヒック…助けて…」

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