愛 ~①巻~
「忘れた方が正しかったから…じゃないか…?」
『龍…?』

なんで忘れた方が正しいの?

「忘れていなかったら、今…未來は精神的におかしくなってたからじゃないか?」

え?

「俺も…おかしく…陸と由希ちゃんは精神的に…強いから…」

だから陸と由希は忘れてなかったの…?

「それに…忘れてなかったら、今…俺達が友達でいる事は無かった…」

友達…。

『そうだね…正しかったのかな…』

忘れてた方が正しいのなら、私はその道を歩み続ける。

そうして今…思い出し、新しい、

道を歩み出す。

時にははみ出す時があるかもしれない。

だけどそんな時、友達が…龍達が助けてくれるの。
< 209 / 408 >

この作品をシェア

pagetop