愛 ~①巻~
「あ…そうか。未來は泳ぐの苦手だったよな」

そう言って、陸は私の側に寄る。

『ありがとう…』

「大丈夫だ!未來の面倒をみるのは、

手慣れている…」

『何それ~私が足手まといみたいじゃん!』

「え…足手まといじゃないのか?」

失礼な!

「あ…俺にちゃんと掴まれ…これ波プールだから」

『へ…?』

その瞬間、警報が鳴る。
波が出るという合図だ。
そして荒い波が押し寄せて来る。
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