愛 ~①巻~
『ちょっと!私の陸に引っ付かないでよ!龍!』
「俺の陸だも~ん」

『私の陸だもん!ねっ!!陸!』

由希の恋を応援するんだから、

龍に怒っている、場合じゃない。

「俺は未來のだ!」

『やった~私が勝ったぁ』

「ちっ…未來に負けるとは…」

「龍…大丈夫だよ!私が居るから~」

そう言って由希は龍に抱き付く。

「そうだな!俺には由希が居る!」

『陸の方が強いもん』

私は陸を見せびらかしながら言う。

「陸を俺にくれ~」

龍が陸に襲いかかる。

『駄目だよ~』

私は陸を守る。

「おっとっと」

龍は荷物に躓く。

『へ?』

「うぉ!」

ドンッ

『痛~い』
「いてぇ」
龍は私の上に乗っている。

「未來、大丈夫か!?」
陸は私を引っ張り出す。
『痛い…』

「龍!大丈夫?」

由希は龍を心配している。

「俺は大丈夫…未來がいたから…」

私の方が被害に合ってるよ。
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