愛 ~①巻~

始まり

♪~♪~♪~♪

この着信音が全ての始まりだった────。

プチッ

『ハ~イ。未來です~』
携帯がなったので、私は着信を受ける。

「あ~未來~」

この声は…。

『由希ぃ~』

「背中、大丈夫?」

『うん♪ちょっと腫れたり、青くなっているだけだから。』

私と由希は語っていた。
今は、8月上旬。

セミは鳴き、

風鈴は鳴り、

汗が必ずというほど、

出る。

そして由希の発言。

「未來の家にお泊まりに行っていい?」

これが全ての前兆だったのかも知れない。

《あっうん♪泊まりに来て~♪》

全ての……。
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