愛 ~①巻~
ピピピッ

「39.2度…」

『高いね…』

「何、人事みたいに言ってんだよ!」

龍は私の頭を軽く、叩く。

病人なのに…叩くの?

「口…開けろ…」

『? なんで?』

「飯…ほれ。あーん♪」
『あーん♪』

パクッ

『ん…おいひ~い』

「だろっ♪」

『誰が作ったの?』

「俺♪」

え!?

『龍が!?』

「なんだよ…その有り得ないっていう、顔は…」
龍が!?

『有り得ない!』

「殺されたいのか…?」
『いえ…』

龍でも作れるんだぁ。
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