愛 ~①巻~
────午後6時

『じゃあ俺らは帰るから、ちゃんと行儀良くしてるんだぞ』

「はい」

『寝る時は真っ暗だからな?』

ついでに聞く。

未來って暗い所、苦手なんだよな?

「えっ!!真っ暗にするんですか!?」

未來の顔は真っ青だ。

『真っ暗だ…』

「えぇ…!?真っ暗…
嫌です!」

『問答無用!』

「うぅ…真っ暗は嫌です…」

半泣き!

『はぁ…じゃあこれやるよ…』

俺は小さいライトを渡す。

携帯用ライトだ。

「ありがとうございます!」

未來はそれだけで太陽並みの笑顔だ…。

ちゅ

「ん…」

俺は未來にキスをする。
『キスした事、秘密な?』

「はっはい…!」

未來は顔を真っ赤にする。

こりゃあ喜怒哀楽がかなり表現、出来てるよ…。
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