愛 ~①巻~
「ちょっとぉ!イチャつかないでよぉ!」

由希はそう言って龍に飛び乗る。

「うぉ!おもっ!」

「重くても良いもーん!」

龍は私をゆっくりと降ろす。

私は龍と由希を見る。

楽しそうにしている…。
由希は…龍の事が…。

「未來?」

『へ?』

ボ~としていたせいか、
間抜けな声を出してしまった。

「どうしたんだ?
ボ~としてたぞ?」

『いや…ちょっと考え事してただけ!』

「ふぅーん…」

陸は納得いかない様子だった。
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