愛 ~①巻~
私…。


龍の匂いが鼻の奥でツーンと来る。


何…この気持ち…?

『龍…ッ…』

涙が溢れ出る。

「未來…?どうしたんだ?」


龍が私の涙を拭う。

「どうした?」

私は顔を横に振る。

優しくしないで……。

感情が溢れ出る前に…。
< 393 / 408 >

この作品をシェア

pagetop