愛 ~①巻~
『龍…私散歩行って来る…』

私は龍に言う。

「ん…着替えるだろ?じゃあ俺リビング行って来るな?」

え…

「じゃっ!」

『待って!』

私は龍の腕を掴む。

「どうした?」

『此処に居て?』

「は?」

離れたくない。

『ね?此処に居て?』

「…あぁ」

龍は部屋に居てくれた。
私は着替え終わった。
『じゃあ行って来るね。』

「あぁ」

今日はなんか…龍がおかしい。

『うぅ…ッ』

勝手に涙が溢れ出す。
「なっ…!どうした!?」

何でもないよ?

『なんでもない』

「なんでもなくないだろ!」

だって…勝手に涙が…
『う…ッ…』

私は龍を抱き締める。
「未來…?」

『抱き締めて?

キスして…?』

龍が足りない。

すっごく足りないの。
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