愛 ~①巻~
~未來side~

龍のキスを忘れさせてくれるの?

「いいか?」

忘れられるなら。

『うん』

私は頷く。

そして陸がキスして来る。

『ふぁ…ん…』

首元にキスする。

「このキスマークアイツが付けたのか?」

『うん…あ…』

陸が新しいキスマークを付ける。

そして唇にキスする。

『はぁ…ふ…あ…』

陸は服の中に手を入れる。

『嫌ッ…!』

私は陸を突き飛ばす。

「イテッ」

『あ…ゴメン…』

涙がどんどん溢れ出す。
『ふぇ…ゴメンね…

ゴメンッ…』

陸は何も言わず私を抱き締める。

『ゴメンね…怖かったの…龍が…消えそうで…ッ怖かったの…』

もう龍の温もりは殆ど分からなくなっている。
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