猫かぶりな男とクールな女
****
化粧を直し終えた弘美が席に戻った後も、蒼介の笑いはしばらく収まらず…
結局その日の合コンは、ニヤニヤしながら無言のままグラスを傾ける蒼介と、終始ブスくれていた夏帆を除いて、残りのメンバーだけでなんとか場を盛り上げて終わった。
帰り道、終電を逃した誠を自宅に泊めることになり、二人でふらつきながら夜道を歩く。
女性陣をタクシーに乗せて帰した後、男供だけでカラオケに行ったがために、時計は1時を回ってしまっていた。
「なぁ……飲み過ぎだろ。お前明日仕事なのに大丈夫かよ」
「……誠。そう思ってくれるなら、二度と誘わないでくれ」
ふらついて電柱に突っ込みそうになる蒼介を誠が慌てて後ろから支える。が…、バランスを崩して結局二人で尻もちをついてしまった。
「痛っ………!」
言葉にならない激痛が尾底骨に響く。
「蒼介……もうタクシー乗っちゃおうぜ。」
「……賛成」
再び転ぶ事に恐怖を感じ、家まで1メータちょっとの距離にも関わらず、贅沢にもタクシーに乗ることになってしまった。
化粧を直し終えた弘美が席に戻った後も、蒼介の笑いはしばらく収まらず…
結局その日の合コンは、ニヤニヤしながら無言のままグラスを傾ける蒼介と、終始ブスくれていた夏帆を除いて、残りのメンバーだけでなんとか場を盛り上げて終わった。
帰り道、終電を逃した誠を自宅に泊めることになり、二人でふらつきながら夜道を歩く。
女性陣をタクシーに乗せて帰した後、男供だけでカラオケに行ったがために、時計は1時を回ってしまっていた。
「なぁ……飲み過ぎだろ。お前明日仕事なのに大丈夫かよ」
「……誠。そう思ってくれるなら、二度と誘わないでくれ」
ふらついて電柱に突っ込みそうになる蒼介を誠が慌てて後ろから支える。が…、バランスを崩して結局二人で尻もちをついてしまった。
「痛っ………!」
言葉にならない激痛が尾底骨に響く。
「蒼介……もうタクシー乗っちゃおうぜ。」
「……賛成」
再び転ぶ事に恐怖を感じ、家まで1メータちょっとの距離にも関わらず、贅沢にもタクシーに乗ることになってしまった。