君に仕返し
両親にこれ以上嫌われたく
なくて私はいつからか
自分の本音を隠して
生きるようになった


私の話をろくに
聞いてくれなくても
いくら罵声を
浴びさせられても


私には大切な両親
だから


よく子どもは親を
選べないって言う


だけど、親だって
子どもは選べない


確かに育て方で
多少は思い通りに
育つかもしれない


でもやっぱり
生まれもった性質
ってあると思うから


だから、両親が
私を好きじゃなくても
仕方ないんだ


私が悪いから


そう理由をつけて
必死で自分をごまかした
< 32 / 65 >

この作品をシェア

pagetop