君に仕返し
「この状況でこんなこと言っても
信じてもらえないかもだけどさ
俺ずっとお前のこと気になってた。
でも、好きとかそういうのじゃない
と思ってたんだけどさ
今日お前と久々に会えてなんだか
すげー嬉しかった」
突然の事に返す言葉が
見つからなくて黙ってしまう
「…それで今お前が彼氏と電話
してるの聞いて胸が痛かったんだ。
俺お前のこと好きだって
今気付いたかもしれない」
「…本当に言ってるの?」
なんて言ったらいいかわからない
でも、少しだけ心が揺れるのがわかった
「うん。お前のこと好きだわ。
でも、彼氏いるのわかってるし
どうこうしたいって訳じゃないけど」
なんだか色んな感情が入り混じって
涙が出てしまう
「えっ?なんで泣いてんの?
ごめん…困らせて…」
「違う…違うの…」
「じゃあなんの涙?」
「嬉しくて」
「え?」