君に仕返し


「ううん・・・私こそごめん
とりあえず中入ろう?」


2人共無言のまま部屋に入る



「私さ・・・」


こんな気持ちのまま
もう付き合えない

言わなくちゃ


「ん?」


「真くんのこと本当に本当に大好きなの

だから、絶対に真くんに好きになって
もらえるように頑張ろうって思ってた


そう簡単に元カノのこと忘れられない
っていうのだってわかってたし
真くんが側にいてくれるだけで十分だって思ってた


実際に真くんといるだけで
すごーく幸せだし笑」




「涼子・・・」



「だけど!
だけど、気付いちゃったんだ。


元々両想いなんて奇跡みたいな
ものじゃない?


うん。奇跡なんて
そう簡単に起きないんだよね。


起きないの。」

< 52 / 65 >

この作品をシェア

pagetop