white or brackⅡ
「来てんのか!?」
そう聞こえてしばらくして
人ごみを掻き分けて目の前まで来た疾風は
「こい!」
と言って私の腕を掴んで突き進む
人ごみの中心部に近づくにつれ見えてくる人たち
「あ・・・れ?どこかで・・・」
見覚えのある顔ぶれが慧と話しているのを見て呟いた
「ほらよっと!」
「うわっ!」
掛け声とともに中心部に投げ入れられた私
「あ、舞姫さん」
「えっと・・・誰ですか?」
見覚えはあるものの名前は知らないような気がした私は素直に聞いてみた
「う~ん、元黒鳥って言ったらわかりますか?」
元黒鳥・・・
もとこくちょう・・・
「元黒鳥!?ってことは脅されてた人たち!?」