white or brackⅡ
「ふぅ気持ちよかった・・・」
お風呂から上がって
廊下をペタペタと歩きながらお母さんを探す
どこに行ったんだろ?
家の中を彷徨って私の部屋の近くにさしかかった。
ガチャ
私の部屋の隣の部屋が開いた
「あら?零ちょうどよかった」
私の部屋の隣の部屋から出てきたのはお母さん
そう言ってお母さんは、パタパタと足音をたてて近づいてきた
「お母さん黒い女の人は?」
「そのことで話があるから来てちょうだい」
「う、うん・・・」
険しい表情のお母さんに戸惑いつつも
どこかに向かって歩き出したお母さんについて歩く
しばらく歩いてついた所は完全防音の部屋
この部屋で話すってことはよほど深刻なことだと察せる
扉がしっかり閉まったことを確認して
ソファーに座ったお母さんに促されて私も座った
「・・・」
「・・・」
重い沈黙が続いて
少しするとお母さんは意を決したように口を開いた
「あの子ね・・・」
「うん・・・?」
次にお母さんが口にした言葉に私は衝撃を受けた・・・