white or brackⅡ

「零が休む前から優香の様子がおかしいの気づいてた?」

「え、うん。なんか、ふとした時暗かったよね?」

「うん・・・。で、零が休んだあたりから私を避けるようになった。

 最初は気のせいかな?って思ってたんだけど・・・

 目が合うとすぐ逸らすし

 肩を叩いて声をかけると逃げるし

 喋りかけても、無視

 もうこれは気のせいじゃない!

 と思っていたころに零が来て零にも同じ反応

 という事は私たちを避けている・・・」

千鶴の話を聞いて驚いた

私たち、千鶴、優香、私は小さい頃から3人でとても仲がよかった

三つ子みたいと言われることもあるほど

気が強くて頼りになる千鶴

優しくてしっかり者の優香

そんな優香が私たちを避けるなんて信じられない・・・

でも実際避けられたし・・・

「悩んでても仕方ないし学校行こ!」

そう言って歩き出す

「そうだね!」

千鶴も暗い顔をやめてニッコリ歩き出した



それを見ていた人が居たなんて知らずに・・・

「零と千鶴には私なんて居なくても大丈夫なんだ・・・」





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