white or brackⅡ
他愛もない話をしながら登校して
靴箱を開けると一通の手紙
何だろ?
何の警戒もせずに手紙を取り出して開くと
中から滑り出してきた光るもの
「・・・っ!」
「零どうかしたの・・・ってそれ・・・カッターの刃じゃん!!」
とっさに避けたが避けきれなくて微かに切ってしまった
「保健室行くよ!」
千鶴は少しおろおろしてそっとカッターの刃と手紙を拾って私の手を引いた
私が保険医に手当てしてもらっている間
千鶴は手紙を調べていた
「昨日私が零の靴箱を開けたときはなかった、という事は今日零が来ることを知っている人物の仕業」
そう言いながら中を調べだした千鶴
私は俯いた
とうとう怪我をするいじめになってきたのかな?
「零、手紙が入ってたんだけど見てもいぃ?」
「ん・・・」
「さて、もう大丈夫。私は職員室に居るからね」
「「ありがとうございました」」
保険医が出て行った保健室に手紙を開く音が響く
カサカサッ
心なしか千鶴の手が震えているような気がした