white or brackⅡ

教室に行くと私の机がなかった・・・

私の机は廊下に出されていてごみの山で埋め尽くされていた

「零・・・大丈夫?」

また千鶴が心配してる・・・

しばらく机を見つめた後千鶴に向き直る

「先生に新しい机貰いに行くからついて来てくれる?」

「・・・ぅん」

「ありがとう」ニコッ

笑顔の私に戸惑ったのか千鶴は少し固まっていた

しばらくするとまたホッした表情になって一緒に歩き出した

歩きながら無表情で考える

机を見てる私たちをクラスの子達は好奇の目で見ていた

藤岡真里菜はニヤニヤと笑っていた

そんな中、優香はこっちに見向きもしなかった

ちょっとキツイかも・・・

「零、どこまで行くの?」

「え?」

気がつくと職員室に着いていたみたいだ

「ごめん、ボーっとしてた」

そう言って職員室にノックする私を千鶴が心配そうに見ていたのを気づかない振りをした。


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