white or brackⅡ
倒れそうになったが俺の服を掴んでいたおかげで少し支えるだけですんだ
しかし困った・・・
前もこんなことあったぞ
ためしに服を掴んでいる零の手を引っ張る
・・・が無駄だった
仕方ない・・・
とりあえず咲夜さんに連絡しよう
プルルルッ・・・プルルルッ・・・
『ッはい!』
「咲夜さん、零見つけました」
すぐに出た咲夜さんに驚きつつも言うと
『どこにいたんだ?』
見つかって安心したのか少し声が落ち着いた
「光丘公園の近くです」
『そうか・・・。無事なのか?』
「無事なんですが・・・」
『なにかあったのか?』
「・・・泣いて、寝て、服を離してくれないんですよ・・・」
少し言いにくそうに言うと電話の向こうで『あぁ』と言うどこか楽しそうな声が聞こえた
『慧、いいことを教えてやろう』
「なんスか?」
嫌な予感がしつつも聞いてみると
『零はな泣いて眠ると、安心する好きな人の服を掴んで離さないんだ。・・・ってことで今日は慧に零を預ける!なんもすんなよ!』プツッ
耳に機会音が響く
嫌な予感的中・・・
預けるって・・・
なんもすんなよって・・・
なんもしないけど・・・
家に連れて行ってなんも言われないわけがない
最悪だ・・・