white or brackⅡ
慧said
場所を変えるため歩き出した俺たち
咲夜さんの後ろを歩きながら考える
さっき咲夜さんが窓を見に行ったとき違う窓に微かに見えた影
髪の長い・・・女
セキュリティ万全の呉城邸に忍び込んだのか?
警報も鳴らなかったどういうことだ?
まずは咲夜さんの話を聞けば多少わかるか・・・
場所をかえ着いた先は2階のゲストルーム
俺はドアに寄りかかり話を聞く
「さっきのはなんなんですか?」
そう聞いた理人に咲夜さんはため息をついて話し出した
「零が眼鏡をかけないと・・・いや変装しないといけない理由の一つだ」
さらに続ける
「零はある団体に追われている」
驚いて目を開けると思いつめたような咲夜さんがいた
「詳しくは言えないが、その団体が最近活発に行動しだした。お前たちに零を守ってほしい・・・」
「具体的にどういうふうに?」
問いかけた俺に咲夜さんは少し考えて言った
「放課後は慧が一緒だろ?で教室では理人と明人が居るだろ?なら問題は舞姫のときだ」
「ああ、それなら・・・」
「ちょっと待った!」
話を遮った明人を睨むと、これだけは譲れないといったように睨み返してきた
「舞姫ってあの舞姫?」
「ああ」
「男か女かわかんない?」
「ああ」
「そ、それが・・・」
「零だ」
「うそだぁぁぁぁ!」