友達は神様。
貴方ハ誰?



それはホワイトデーの時期だった。





何故だろうか。
何かがおかしい気がしてたまらない。
けれどその何かがわからない。
わからないままで良いのだろうか?
いつもと何かが違った。

確かにホワイトデーでもあるから、密かにバレンタインデーでチョコを貰った男子はそわそわとお返しのマシュマロを用意しているところだろう。
けれど、いつもと違うところはそれではない。

教室内でザワザワと生徒の喋り声が響いているのはいつものことだ。
たまにバカしでかしてガラス割る奴もいるが、今日は割れていない。
だから、今日はいつも通りなのだ。
いや、違う。

そう、もう、あとほんの少しで出てきそうなんだ。

いつも通りではない何かが……。

俺は周囲に目を配り、何かおかしなところがないかチェックした。
しかし、やはりと言うべきか、何もおかしなところはなかった。
男子の馬鹿共は黒板消しをドアに挟み、先生が来るのをニヤケ面で待っている。
今頃それは流行らねーぞ。と俺は思うね。
女子達は群がってはキャアキャア騒ぎ、また恋愛話でもしてるんだろうとその女子達から視線を外した。
すると、ハッと頭の中で何かがひらめいた感じがした。おかしなところ……それは…
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