2人の私とペレストロイカ。
私は幼稚園には行かず、小学校から始めた。
幼稚園に行く年代の時はもうかけ算や足し算引き算をやっていた。
あとはピアノやバイオリン。社交的な習い事ばかりだった。
そんな私だから小学校では当たり前のように一番だった。だから100点を取ったって当然だから褒めてなんかくれなかった。
褒めてくれないのにやる意味があるのかなんて子供なりに考えた。でも結局はわからなくてそのまま小学卒業。
中学はいたって普通なとこに行った。母に学力の衰えない範囲で好きなとこに行きなさいと言われたので制服の可愛い学校にした。
母もそこならと了解。
そして3年。
高校が一番悩んだ。ここがどうしてもよかったのに母は「高校ならお嬢様向けのが近くにあるわ。」とそこをすすめられた。
お嬢様向けの学校っていっても運動は本当に少しで、泥まみれになるような激しいスポーツはさせない。
そんなの生きた心地がしない。
そんな気がしてもっと普通の学校に行くことに決めた。
「お願い!!勉強も習い事も頑張るから!!」
涙を目に張りながらの抗議だった。私は“うわべ”ばかりを気にしたお嬢様とは本当のお友達にはなれないと思ったからだ。
お友達になるのは“会社絡み“という伏線があるからであってそれ以外では仲良くなんかなれないと思った。
母はその言葉でようやく首を縦にふってくれた。
私は何回もありがとうと伝え、勉強に没頭した。
そのけっか、高校に入学。
私は胸の鼓動を抑えつつ、教室のドアを開けた。