Base★Brass
「先輩、またツンデレ発動ですかぁ?」
「顔赤いっすよ」
「近野と遠野まで!?」
俺をおちょくってきた後輩は、近野と遠野。
どちらも2年生で、フルートパートだ。
「ところで、先輩のお姉さんってカッコいいですよね」
近野が放った一言に、俺は耳を疑った。
「は・・・・??」
何言ってんの近野。
アイツの私生活を見てたら・・そんなこと言えなくなるし。
「よかったらあげようか・・・?」
「喜んで頂きます」
近野の冗談交じりの返事に、俺はまた溜息がこぼれた。