君・恋・スマイル～純愛～

「あ、あれ・・・」

思音が指さした先には女の子がいた。

長くて真っ黒な髪をおろした清楚な女の子。

白いワンピースの私服だった。

「なんで制服じゃないんだろー」

私が言うとりまりが楽しそうに答えた。

「転校生かしらっ。二年生だといいわね。」

「ねー！」

「あ、りまり。」

「っ智！」

テニスラケットを持った智がりまりの名前を呼ぶ。

「部活、お疲れ様。」

「あぁ。今日の夜メールするな。」

「オッケー。」

なんだかお似合いな美男美女カップルをみんなが見ていた。

あの、白いワンピースの女の子も・・・。