本当の、好き。
愛side
『………っまじで、いちいち遅せぇんだよ!俺のために早くしようとか、そういう考えはお前にはないわけ?』
朝一番にとりあえず文句を言われる。これはもはや日課になってしまっていることで。
「ごめんってばぁ!これでも頑張って急いでるんだから。それに!女の子は準備に時間がかかるもんなの!」
あたしがそう言えば、相手の野郎はわざとらしく顔をしかめた。
『………女の子って、誰が』
「目の前にいるあたしだよ、バカ」
『お前って女なんだっけ?』
「………死ねば」
『女ならもっと女らしくしろよ』
ほっんとにコイツは口が悪い!