廻る世界

 そして俺は…
 とある事件により、友達と呼べる存在がいない。


 その事件とは…


 1年の冬の時、この学園の…まぁ不良が下駄箱でカツアゲしようとしてたから柄じゃないけど後味悪いから助けようとしたんだ。


 「おぃ、堂々と何してんだ?」


 「あぁ?テメェにわ関係ねぇだろうが。」


 まさに不良台詞だな。


 「カツアゲされそうな奴を見逃すなんてことは俺にはできねぇな。」


 「何ヒーロー気取りしてんだ?調子ぶっこいてると痛い目見るぞ、あぁ?」


 2人の内1人が胸ぐらを掴んできた。


 「やんならやってやるよ、テメェら見たいな恥知らずは大嫌いなんだ」


 段々沸点が上がってきちまいやがった。まだ大丈夫、あれまでは到達してないからな。


 少しばかりギャラリーが増えてきちまったな。


 「覚悟しろやぁぁぁ!」

 胸ぐらを掴んでいた奴が殴りかかってきた。


 大振りすぎんだろ。


 軽く躱し、顔面にカウンターを一発食らわせた。


 「…ピクピク、ピクピク」

 一発で終わっちまったよ。
< 6 / 19 >

この作品をシェア

pagetop