【完】儚き恋
side優


12月に入って、紗江の様子が変わった。
いつも上の空というか、どこか寂しげで…。
どうかしたのか…?
今日の紗江は顔いろも悪い。
『紗江。顔いろ悪いけど、具合悪いんじゃ…?』
「ん?平気…」
そう言って席から立った瞬間紗江はふらついた。
そのまま俺の胸へと倒れてきた。
「ご…めん」
『紗江、保健室行こう?』
俺は紗江を保健室に連れて行った。
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