【完】儚き恋
―別れよう―
そう言われた瞬間、目の前が真っ暗になった。
紗江は、自分を責めて、責めて、責め続けてた。
やめろよ紗江。
お前のせいじゃ…ないんだぞ?
けど、…あんなに言われちゃ、あんな涙をみせられちゃ、…うんとしか言いようがねぇじゃん。
約束くらい…守らせろよ…。
紗江…お前の言葉…辛すぎて耳を押さえたかった。お前のその口を…塞ぎたかった。
けど…体が硬直して、なにも、できなかった。
俺は、情けない。
肝心な時に、なにもできない。
何も、言えない。
約束だって、守れない。
紗江を止めたら、変わったカモしれないのに。
俺には…それができなかった。
…できなかった。
…俺は、最悪な…
…臆病者だ。
そう言われた瞬間、目の前が真っ暗になった。
紗江は、自分を責めて、責めて、責め続けてた。
やめろよ紗江。
お前のせいじゃ…ないんだぞ?
けど、…あんなに言われちゃ、あんな涙をみせられちゃ、…うんとしか言いようがねぇじゃん。
約束くらい…守らせろよ…。
紗江…お前の言葉…辛すぎて耳を押さえたかった。お前のその口を…塞ぎたかった。
けど…体が硬直して、なにも、できなかった。
俺は、情けない。
肝心な時に、なにもできない。
何も、言えない。
約束だって、守れない。
紗江を止めたら、変わったカモしれないのに。
俺には…それができなかった。
…できなかった。
…俺は、最悪な…
…臆病者だ。