【完】儚き恋
『紗江…泣いてんのか?』
「なっ!泣いてなんか…」
『じゃぁこっち見ろよ!なんで後ろ向きながら喋ってんだよ!』
そう言って優はあたしの肩をグイッと引っ張る。
「やっ」
『ッ!やっぱ泣いてんじゃん』
「泣いてないッ!ほっといてよッ」
腕をほどこうとしても、男の力には勝てるはずもなく…。
『ほっとけねぇよ!!…ほっとけねぇ…』
「あたしたち、もうカレカノじゃないじゃん!関係ないじゃん!」
『あるよ!俺はまだ、お前が好きだッ!』
「やめて…」
そんなこと…言わないで…。
そんなこと…言われたら…揺らいじゃうじゃん…。
『好きなんだよッ!』
「やめてっ」
『逃げんなッ!怖さから逃げんなッ』
「逃げてない!優嫌い!……」
『じゃぁそれ、俺の目ぇみてちゃんと言えよ』
そんなこと、できないよ。
だって…嘘だもん。
優の目見たら…本音言いそうになるもん。
―好き―
そう、言いたくなるに決まってる。
「なっ!泣いてなんか…」
『じゃぁこっち見ろよ!なんで後ろ向きながら喋ってんだよ!』
そう言って優はあたしの肩をグイッと引っ張る。
「やっ」
『ッ!やっぱ泣いてんじゃん』
「泣いてないッ!ほっといてよッ」
腕をほどこうとしても、男の力には勝てるはずもなく…。
『ほっとけねぇよ!!…ほっとけねぇ…』
「あたしたち、もうカレカノじゃないじゃん!関係ないじゃん!」
『あるよ!俺はまだ、お前が好きだッ!』
「やめて…」
そんなこと…言わないで…。
そんなこと…言われたら…揺らいじゃうじゃん…。
『好きなんだよッ!』
「やめてっ」
『逃げんなッ!怖さから逃げんなッ』
「逃げてない!優嫌い!……」
『じゃぁそれ、俺の目ぇみてちゃんと言えよ』
そんなこと、できないよ。
だって…嘘だもん。
優の目見たら…本音言いそうになるもん。
―好き―
そう、言いたくなるに決まってる。