One Day~君を見つけたその後は~
ああもう。また、胸のドキドキが再発しちゃったよ。

今度のヤツもかなり重症みたいだ。


どうしよう……。

私は、再びベッドに横になった。

だけど、どうにもこうにも落ち着かなくて、枕に抱きつきながら「ううー」って意味不明なうめき声をあげて、何度も寝返りをうつ。


……こんな状態で放置されて、ゆっくり休むだなんて。

そんなの、どう考えても無理!

ヤマタロの帰りを待ってる間に、ドキドキしすぎて余計疲れちゃうよ!!


こんな放置プレイをされるくらいなら、いっそのこと襲ってくれれば良かったのに。

そう、私が悩む余裕もないくらいに……。


ほら。
ちょっと前まで、カタカナと漢字の違いはあるけれど、一応“オレ様”を名乗っていたわけだし。

もっと強引に、“俺様”キャラで責めてくれればよかったんだよ!


って、また滅茶苦茶なことを言ってるよね、私。

分かってる。
それくらい、ちゃーんと分かってるんだよ……。
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