One Day~君を見つけたその後は~
仰向けになったままで深呼吸して、足元でくしゃくしゃになっていた布団を胸元まで引き寄せる。

そして、その布団の中に、頭まですっぽり潜り込んだ。


……今度こそ、覚悟決めよう。

バンジージャンプ、もう自分から飛び降りちゃっていいよね?



微かにヤマタロのにおいがする布団は、ふわふわで、とっても気持ちよくて。

緊張しているはずなのに、だんだん力が抜けてくる。


……やばい。なんだか眠くなってきたかも。

そう思ったときにはもう、まぶたは次第に閉じ始めていた。


でも、ここで熟睡したら、かなり問題だよね。

買い物から帰ってきたヤマタロに、

「休んでろとは言ったけど、ここで本当に寝るか? お前、緊張感なさすぎだろ!?」

って、怒られちゃうよね。

だめだよー。ちゃーんと起きておかないと……。


だけど、やっぱり昨日からの疲れもあったのか、睡魔には勝てず、ついに私は目を閉じてしまった。
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