One Day~君を見つけたその後は~
「あ……まだ途中……」
「よく言うよ。考える気なんてなかったくせに」
「だって……」
「そんなにオレを不安にさせて、楽しいわけ?」
彼は私をじっと見たまま、なぜか目の前のコタツ机をぐっと横へと押しやった。
コタツの脚がずずーっと横に滑ると、その勢いで、机の上のシャーペンがコロコロと軽い音を立てながら床へと転がり落ちていく。
そして、コタツ机がなくなったそのあとに残されたのは、それまで私たちを適度な距離に保ってくれていたわずかな空間だった。
彼は、まるでそのスペースが邪魔だと言わんばかりにそこに片足を伸ばして、ゆっくりと私に近づいてきた。
「よく考えたら、慎は、オレがまだ知らない深月を知ってるんだよな……」
その言葉に身の危険を感じてしまうのは、私の気のせいだろうか。
「イヤイヤ……そんな、大したものではないと思うんですけど……」
すると。
彼は軽く目を閉じて、緩めてあった制服のネクタイを襟元から完全に抜き取ってしまった。
そして、続けてシャツのボタンまで。
ひとつ、もうひとつとボタンが外されていく制服の下から、次第に、薄紫のインナーが顔を覗かせる。
──ちょっと待て。
話し合いの途中で、何故シャツのボタンを外す?
「よく言うよ。考える気なんてなかったくせに」
「だって……」
「そんなにオレを不安にさせて、楽しいわけ?」
彼は私をじっと見たまま、なぜか目の前のコタツ机をぐっと横へと押しやった。
コタツの脚がずずーっと横に滑ると、その勢いで、机の上のシャーペンがコロコロと軽い音を立てながら床へと転がり落ちていく。
そして、コタツ机がなくなったそのあとに残されたのは、それまで私たちを適度な距離に保ってくれていたわずかな空間だった。
彼は、まるでそのスペースが邪魔だと言わんばかりにそこに片足を伸ばして、ゆっくりと私に近づいてきた。
「よく考えたら、慎は、オレがまだ知らない深月を知ってるんだよな……」
その言葉に身の危険を感じてしまうのは、私の気のせいだろうか。
「イヤイヤ……そんな、大したものではないと思うんですけど……」
すると。
彼は軽く目を閉じて、緩めてあった制服のネクタイを襟元から完全に抜き取ってしまった。
そして、続けてシャツのボタンまで。
ひとつ、もうひとつとボタンが外されていく制服の下から、次第に、薄紫のインナーが顔を覗かせる。
──ちょっと待て。
話し合いの途中で、何故シャツのボタンを外す?