One Day~君を見つけたその後は~
──それにしても、この状況ってどうなんだ?

オレが無視されて、陽人だけがもてはやされる。

こんなこと、初めてじゃないか?


……それはそれで、なんかムカつく。

屈辱っていうやつか?


オレは何気に話が盛り上がっている二人の横で、さりげなく呟いてみた。



「オレ、ハイジャン……」




「えー、マネージャーもやっぱり走るの速くないといけないんですかー?」

「イヤ、別にいいと思うけど」

「今度走り方、教えてくださいー」

「知らねーよ」




……完全に無視かよ。




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